日記 猫の足音

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2004年05月12日

「ペンギンのペンギン」

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高校生の時、書店の洋書コーナーで、
「ペンギンのペンギン」
という絵本を見つけた。

デニス・トラウトという哲学士が文を書き、
トム・カレンバーグというイラストレーターの絵。
特にデニスの経歴は不思議で、
ミネアポリスの劇場の支配人を経て、
食料品店で働きつつクラブでピアノを弾き、
この絵本を書いたときには、
建設会社でコンピュータープログラマーだという。
この日本語版絵本の出版から20年以上が経つ。
いったい今彼は、何をしているのだろう。

谷川俊太郎の訳がなんとも絶妙で、
これは今でも私の一番の愛読書だ。

一番好きなページは本のちょうど中ほどにある。
モノクロのページが多い中、
寝そべっているペンギンの頭から
カラーの吹き出しが出ていて、
小麦畑にペンギンがたたずんでいる。
そこに
「ペンギンは色つきの夢を見る。
くり返し浮かんでくる小麦畑のイメージ」
という文がついている。

その後英語版も買ったが、
出版社が「ペンギンブックス」というところが
気が利いていて嬉しい。

現在販売しているのは文庫版のみで、
これも友人にプレゼントされて持っている。

投稿者 mamiko : 04:30