日記 猫の足音

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2010年09月26日

イチゴ、時計、刃物

8時からのアルバイトを始めて3週間が過ぎた。
今までの朝まで仕事して寝るというスタイルと
超低血圧が、7時起きをなかなか受け付けない。
目覚まし時計の電池、かなり消費してると思う。
慣れない早起きで、イチゴを数百個刻む日々。
ケーキ屋さんの工場なので、
こんな季節でも毎日大量のイチゴを使うのだ。
帰宅すると果物と生リームの香りになっているので、
ムギが私の顔をクンクン嗅ぐ。

バイトとバイトの間に本業の仕事。
今週の版画仕事は銀座和光の時計塔。

その昔、東銀座でOLをしていた頃は、
毎日7時に起きてたんだよなあ…
満員電車でスリに遭ったりして辛かったなー。
うわ、あれから20年くらい経過しちゃってる!

銀座の街はずいぶん祖母に付き添って行った。
たいてい祖母のコースは和光から。
地下で知人の娘さんの出産祝いにアルバムを注文。
ティーカップを眺めて1階で革のバッグなどを見る。
伊東屋で刺繍教室のお免状の為の紙を買ったりする。
木村屋でパン。
鳩居堂で絵はがきやレターセット。
そしてライオンで生ビールとフライドポテトでした。

そういえば、イラストレーターになって
始めての名刺入れはピンクの革のやつで、
銀座和光で祖母に買ってもらったものだった。

輪っかになっているローテンブルグというケーキに
イチゴをトッピングしながら、
そうだった!ローテンブルグの街は赤い屋根の家で
輪っかになっているんだった。
祖母とドイツ旅行したとき歩いた。
その後祖母に頼まれて、
刺繍の図案にもこの街を描いたことを思い出した。

本業では彫刻刀とカッターと包丁(コルクを切るとき)。
アルバイトでは果物ナイフ。
結局毎日刃物を握ってる。

webちくまの吉田篤弘さんの連載、更新されています。
10回目のお話は『十二時三十四分』です。
「木挽町月光夜咄」

投稿者 mamiko : 01:50