2004年03月16日
旅先の猫遭遇記
讃岐うどんの旅での猫遭遇は
金比羅お参り中だった。
私たち一行は階段785段を上り、
本宮と展望台のところまで行った。
途中の365段の階段を上り大門をくぐると、
「五人百姓」という白い傘を立てて営業している
5軒の飴屋さんがある。
飴屋なのになぜ百姓かという説明は、
どこにも書いていなかった。
そこで売られている“加美代飴”は
ほんのりゆず味のべっこう飴風で、
歩き疲れているところに試食すると
とても美味しい。
道の両側に3軒と2軒で屋台が向かい合っている。
しかし売っている飴は皆同じ“加美代飴”だ。
全く同じお土産用の箱入りの500円だ。
もし買おうと思ったら、
売っているおばさんで選ぶしかないのだ。
1軒だけすごく売れたりしたら、
他のおばさんたちにいじめられたりしないのか?
自分のお店だけ誰もお客が来なかったら、
落ち込んでしまったりしないのだろうか?
そういえば、延々と続く参道沿いのお土産屋さんも
みな同じような品揃えだった。
だいたいこの地域は、うどん屋ばっかりだし、
同じような物を並べるという変な癖がある。
そしてなぜかその内の1件だけに
猫が4匹ほど寄り添っていた。
飼っているワケではないらしい。
その店のおばさんが5軒中で一番の猫好きだと、
猫たちはわかっているのだ。
猫につられて人が集まってくる。
まさに招き猫だ。
私は猫の店ではなく、向かい側の
少し気の弱そうなおばさんの店で飴を買った。
投稿者 mamiko : 17:10