日記 猫の足音

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2004年04月29日

最初の猫、風子伝説5

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私が中学生くらいのころの話。

夏休みに一人で家に居たら、
台所の勝手口から大きなカエルが入ってきた。

それは毎年きまって出てくるうちの庭の主で、
本当に大きくてイボイボしていた。
あのヌメリとした身体と白いお腹。
そして何を考えているか判らない顔が、
とても苦手だ。
雨の後など学校帰りの道に、
交通事故にあった姿があちこちにあり、
とても不愉快だった。
そういえば最近は、
めっきり見かけなくなったけれど。

招かざる客は、台所の隅にどっしりと居座った。
だいたいそこに居座る意味がわからない。
どうしようかと困り、
風ちゃん(最初の飼い猫)に頼んだ。
「お願い風ちゃん。カエルを外に出して!」
風ちゃんに頼んだからって、
解決するとは全く思っていなかった。

ところが...
風ちゃんは颯爽とカエルの方へ行く。
そして、カエルを驚かすように
手でじゃれるフリをした。
カエルはヒョコン、ヒョコンと
少しずつ跳ねて逃げた。
触らないところを見ると、
風ちゃんもカエルを気持ち悪いと思っている様子。
しかし、風ちゃんは勇敢にも
じゃれるフリの動作を何度も繰り返した。

そうやって風ちゃんは、
一度もカエルに触れることはなく勝手口へ追いやり、
とうとう外まで誘導した。

「ありがとう!風ちゃん!!」
数々の風ちゃんの偉業に、
風ちゃんの株はどんどん上がった。

投稿者 mamiko : 00:49