日記 猫の足音

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2004年09月13日

ポストちゃん

2002postkoneko.jpg

その子猫については、
珍しい毛色だったのでよく憶えている。
その淡い色の三毛猫は、
古くなり取り外した木製のポストに
しばらく暮らしていた。
親猫とはぐれた可愛い子猫で、
隣の実家の父母がタオルを敷いたり、
ミルクを運んだりと、
代わる代わる面倒をみていた。

子猫には、
色が珍しい意外にもう一つ特徴があった。
片足の先が生まれつきなかったのだ。
猫の足の指は4本あるが、
その指4本が全くない状態だった。
だからぴょこんぴょこんと
その足を使わずに歩く。

しかしある日、
子猫は忽然と姿を消した。
母猫が気が付いて連れて行ったのならいいがと
心配していた。

威嚇していた母猫が歩き出した。
ぴょこんぴょこん3本足で素早く走る。
2年前に出会った小さな子猫は、
立派なお母さんになっていた。

投稿者 mamiko : 02:30