日記 猫の足音

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2004年10月17日

身だしなみ

電車やバスの中でお化粧をする女の子を
見かけるようになったのはいつ頃からだろうか。
人の視線は全く気にせず、堂々とお化粧をする。
よくあんなに大きな鏡を持ち歩くなあと思う。
私は旅行に行くときだって、
あんなに大きい鏡はごめんだ。
すでにキレイにお化粧しているのに、
更に塗りたくる人、
延々前髪の並び方をいじる人。
この人達は、何のために
そんなに鏡を覗き込むのかよくわからない。

揺れる山手線で立ったまま、
眉毛を書き、アイシャドウを塗り、
カーラーでまつげをカールし、
マスカラで仕上げたところで、
降りる駅に到着した強者を見た。
この人は最初素顔だったので、
すっかり別人に変身して降りて行った。
この人に限っては、
パーティードレスを着ていたし、
時間がなく必要に迫られての行動なのだろうが、
すごい技術だと感心してしまった。

一番迷惑だったのは、
地下鉄車内でマニキュアを塗る人だった。
多少混んでいる車内だったのに、
その座席の前だけ半円の隙間が出来ていた。
まず、前の色を落としたのか、
上手くいかなくて塗り直しなのか、
その辺り一帯に除光液のニオイが充満していた。
鼻がツーンとしながら、
呆気にとられて見ていた。

猫は暇さえあれば、身だしなみを整える。
誰のためでもなく、自分のために。

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投稿者 mamiko : 00:46