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2006年10月06日
クランベリージュース
(アイルランド旅行2日目夜)
アスローンのラディソン・サスホテルに到着。
ロビー横の公衆電話。
ツートンカラ−で曲線のデザインが面白い。
部屋は赤を基調にした落ち着くインテリア。
窓の外の街並。
すぐにホテルのレストランにて夕食。
私はクランベリージュースを注文。
この国はベリー類が豊富だからか、
ソフトドリンクには必ず
クランベリージュースがある。
赤くて綺麗で好みの味なので、
私は飛行機の中からよく飲んでいた。
チーズ入りサラダ
このサラダの後、
ウェイターが飲み物を運んできた。
夏休みのアルバイトっぽい若者。
背後に来てジュースを置こうとした、
その瞬間冷たいものが飛び込んで来た。
ウェイターの持つお盆が傾き、
バランスを失った瓶が倒れ、
クランベリージュースが私の背中と服の間に!
慌ててタオルを持って飛んでくるウェイトレス。
旅行前日に購入したばかりの服…。
すぐに洗えば落ちそうだと思った。
明日はまた違うホテルに朝出発だし、
クリーニングに出すのも返って面倒。
とりあえず急いで部屋に戻り着替えてくることに。
バスルームでささっと
チュニックブラウスとタンクトップを洗った。
大した事なかったとほっとした。
しかし、さて着替えようと思ったら困った事態に…
なんと、トランクが開かなーーーい!
海外では部屋を留守にするときは、
念のためトランクを閉めて出かけます。
しかし鍵を開けても開かない。
どうして???
さっさと脱いで洗ってしまったので、
悲しい事に上半身は裸です。
どうして開かないのかとトランクを観察。
なるほど、何か挟まっています。
トランク内の固定用のベルトが
ベロンと外側に垂れています。
そういえば食事前にトランクを閉めたとき、
なかなか閉まらなかったという記憶が…。
そのベルトがぎっちりと挟まってびくともしない。
半裸で半泣きになりながら、
ウンウン唸りトランクと格闘。
力一杯引っ張ると挟まっていない方だけ
ほんの少し隙間が開く程度で指も入らない。
汗と冷や汗の2種類の汗が滲み、
疲労困憊でゲッソリ。
時間はどんどん過ぎて行きます。
レストランではサラダが来たばかりだった。
焦るけれど、この格好では外に出られないし、
助けを呼べない。
レストランに電話したところで、
私の英語力では到底つながりそうもない。
そもそもレストランの名前も覚えていない。
母か添乗員さんが部屋に電話を
かけてきてくれないだろうか。
よっぽど時間が経たない限り、
それは期待できないだろうな…。
仕方なく周りを見渡すと、
なぜかペンケースは机に出してあった。
使える物は無いかと探り、
ペンでこじ開けるかとやってみたけれど、
無理。ペンの方が折れそう。
こうなったら最終手段です。
母から借りているトランクだけど、
緊急事態だもの。
と、私は小型のカッターを取り出し、
ベルトを引っ張りながら
ギリギリのところで切ってみた。
そしてもう一度力一杯トランクを開けてみた。
見事成功し、トランクは開いた。
しかしまあ、よくもこんな
ハプニングが重なったものです。
クランベリージュースをかけられた事よりも
トランクの開かなかった事の方が、
もう私の中では重大事件でした。
レストランに戻ると、
なかなか戻らない私を心配し、
添乗員さんはレストランの入口に居た。
席に戻ると同行の皆さんに
同情の目で迎えられる。
レストランの支配人がお詫びにくる。
ジュースをこぼしたウェイターもやって来て、
謝っている。
なんて言ってるかよくわからないけど、答える。
「のーぷろぶれむ。いっつおーけー!」
何とかそれらしき言葉が私の口から出て来た。
私も過去にレストランでアルバイト中、
同じ事やっとことあります。
あれはアイスコーヒー6人分だった。
細長い不安定なグラスで、
一つをテーブルに置こうとしたら、
お盆の重さが偏りバランスが崩れ、
テニス帰りのおばさま集団にドバーッと。
意外にも皆さんの食事はそんなに進んでおらず、
すぐに追いついてアイリッシュシチュー。
羊肉とジャガイモのシチューでなかなか美味。
母は羊肉が苦手で嫌だったみたいですが。
シチューにジャガイモが入っていますが、
これとはべつに茹でジャガイモが、
各テーブルにドサッと置かれた。
けれど、
日本人はそんなにたくさん食べません。
デザートは小さなシュークリームが
積んであり練乳とチョコがかかったもの。
中身もチョコクリームでかなり甘かった。
クランベリージュースは赤いけれど、
シミになるときは青紫色になる。
シャツは水色のムラ染めだったので、
まったく目立たず大丈夫だった。
トランクベルトを切った事で、
持ち主(母)ががっかりしているので、
裁縫セットを出して縫い合わせ、完璧に修復。
投稿者 mamiko : 01:30