日記 猫の足音

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2007年07月20日

真夜中のレスキュー隊

我が家にカメさん滞在の1日目のこと。
最初、カメの入ったプラケースは、
居間の椅子の上にあった。
私がちょっと1Fのアトリエでメールを打つ間、
ムギがカメをイタズラしないように扉を閉めた。
その時ムギはバスルームの洗濯カゴの中で、
ご機嫌で眠っていた。
だからバスルームの扉を閉めたのです。

丁度メール作業が終わった頃、
ダンッダンッと2Fから不審な物音。
ムギが扉に気付き暴れだしたようだ。
用事も済んだのですぐ2Fへ。

ところがその扉が開かない…!
どうやらムギが扉にジャンプして、
たまたま鍵のレバーを動かしてしまったらしい。
私は凍りつきました。
なぜならバスルームは閂式の鍵。
外からはどうやっても開けられない。
lock.jpg

中からはヒャアヒャアとムギの鳴き声。
ハヤクアケテェ、タスケテェ!と繰り返す。
………どうしようー。
時計は深夜1時…。

ここが開かないとトイレに行けないし、
お風呂にも入れない。
それにこのままではムギが鳴き続けます。
とにかくムギを救出しなくては!
落ち着け!ワタシッ!と何度も唱えて、
脳みそを最大限グルグルかき回した。

屋外に出て、バスルームを観察。
ムギの哀れな声は外にも響いている。
窓が2カ所。しかし2F。高い。
トイレの上の小さい窓は網戸。
隣にもう一つ玄関の窓が並んでいる。
幅は壁の厚さ分だけで、とても近い。
ここから行けるか…。

そして玄関の窓に脚立を持って行き、
よじ登った。
片足を掛けて窓枠に馬乗り。
足でしっかり壁を挟んで上半身を乗り出し、
トイレの網戸に手をかけた。
ムギは窓枠まで来ていた。
ムギの両腕をがっちりつかんで、こちらへ。
鳴き声は止んだ。
ムギを命がけで確保。

次の問題は鍵。
思いつくのは、自分が今度は窓から入る事。
ムギは抱っこして移らせたけれど、
自分がそこから入るには怖すぎる。
筋力的に自身がない。
落ちたらシャレになりません。
懐中電灯でバスルームを覗くまでは出来る。
なにか棒があれば、鍵のレバーを動かせるかも。

長い棒…
私は居間の窓へ行き、物干竿を抜き取った。
それは本当は物干竿ではなくて、
寝室のカーペットを購入したとき、
芯として入っていた竹竿です。
棒高跳びの棒のように長い。
それをあちこちぶつけないように運び、
トイレ窓から差し入れた。
しかし鍵の位置がよく見えない。
灯りのスイッチはバスルーム内。
竹竿でつけようとするが難しい。
仕方なく窓から懐中電灯の光を鍵に向けて、
遠隔操作。

作戦は見事に成功した。
無事鍵は開いて、難問解決。
久しぶりにこんなに頭を使って、
きっと脳が活性化した。
けれども作業中、2度も窓枠に頭を打った。
それにより細胞は破壊されたので、
プラスマイナス0です。
window-cat.jpg
(この窓の外側から救出された)

投稿者 mamiko : 00:21