日記 猫の足音

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2004年04月17日

ズル

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実家の猫、ズル(サビ♀)。
こんな名前が付いたことには、
ちょっとした理由がある。

私が実家に住んでいたころ、
家にはタンポポ(白♂)という飼い猫がいて、
そこに、野良猫だったサマンサ(黒♀)を
飼い猫として迎えた。
サマンサはうちの子になった途端お腹が大きくなった。
生まれた子猫は黒1匹と綺麗なグレー2匹。
さすがにこんなにたくさんは飼えないと、
グレーの子猫1匹のもらい手を探した。
綺麗な毛色だったのですぐにもらわれていった。
うちの飼い猫は、白、黒、黒、グレーの4匹になった。

そのころは
庭に遊びに来る野良猫たちも出産シーズン。
数匹の野良猫が子猫を生んだ。
しばらくして、庭の入口に
小さな黒っぽい子猫が置き去りにされた。

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掌サイズのチビ猫は口をいっぱいに開けて、
ぴゃあ!ぴゃあ!と叫ぶように鳴いた。
母猫は一向に現れず…。
ぴゃあ!ぴゃあ!ぴゃあ!
気になる私たち。
ぴゃあ!ぴゃあ!ぴゃあ!ぴゃあ!
見かねたサマンサ。
サマンサは自分の子猫たちと同様に、
その子猫をにお乳をあげた。

小さな子猫は自力で新しいお母さんと、
家を見つけてしまった。
たくさんは飼えないからと1匹里子に出されたのに、
珍しい毛色が気に入られたことも手伝い、
ちゃっかり飼い猫になった。

ちゃっかり者でずるいから“ズル”。

5匹…人間の家族4人より猫の数が多い。
あまり猫が多いとキチンと世話できなくなる。
これが精一杯の猫数だ。
現在、3人が住む私の実家では、
やはり猫数1匹オーバーで4匹の飼い猫がいる。
今ではすっかり世代交代し、
ズルは一番の古株になった。

ズルは小柄だが、気が強い。
気に入らない猫とは、
すれ違いざまにバシッバシッと平手打ちし、
カーッと威嚇しあう。
ズルを一番に可愛がらないと、
2〜3日は家出してしまう。
拗ねたり、わがままだったり、
とても猫らしい性格だ。

そんなわけで、
わが家ではズルは特別に可愛がられ、
刺身や珍味など好きな物をもらい、
病気一つせずに今年13歳になる。

投稿者 mamiko : 00:05