日記 猫の足音

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2004年05月15日

ペンギンファン

私が高校を卒業した春のこと。
ペンギンが好きだということを
皆に言ってまわっていた甲斐があり、
東京都恩賜上野動物園のペンギンの柵の中へ
入れてもらえるチャンスに恵まれた。

上野動物園の隣は東京芸術大学だ。
芸大生もよく絵を描く参考にするため、
動物の近くに入れてもらっているらしい。

私も美術系の学生ではあったが、
このときはどちらかというと、
好きなアイドルと近づけるみたいな
不純なドキドキ感だった。

飼育係の人から話を聞き、
まずは、小型のフンボルトペンギンと対面。
ウォーミングアップが済み、
次はキングペンギンたちがいる大きな柵内へ。

柵内には一羽、ひときわ目立つ
キングペンギンの子供がいた。
茶色の産毛に包まれた子ペンギンは、
フワフワ産毛の分、親たちより一回り大きい。
ぬいぐるみみたい!
私はつい興奮してしまい、
思わず初対面のフワフワペンギンに抱きついた。

ペンギンは驚いて、
私の顔をクチバシでカツンと突いた。

危ないところだった。
ちょっと開いたクチバシが、
私の片目の上と下(頬)を突いた。
ペンギンは臆病なので、
いきなり抱きつかれて怖かったのだそうだ。
いくら好きだからって、
抱きついたりして失礼なことをした。
私は少し流血しながらも、
そのペンギンと写真を撮ってもらった。

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(写真は私を突いた子ペンギン)

投稿者 mamiko : 04:43

2004年05月14日

類は友を

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ペンギン写真家・鎌倉文也さんと
知り合いになった。
きっかけは、やはりペンギン。

ある出版社の仕事で請求書を出した。
私はいつも請求書に、ペンギンのイラスト入りの
住所印と振込先印を押している。
それを担当編集者が鎌倉さんに見せたところ、
「このハンコを押した請求書が欲しい」
という話になった。
そこで、私は鎌倉様宛の
0円の請求書を書いて差し上げた。

ペンギン写真家は、
ペンギン愛好家であり、
ペンギングッズ収集家なのだ。
鎌倉さんは大好きなペンギンに会いに行っては、
写真を撮るという仕事をされている。

私は今、猫画で仕事しているけれど、
あまりペンギンは描いていない。
そろそろ仕事でもペンギン画に着手したい。

投稿者 mamiko : 04:40

2004年05月13日

ペンギン度チェック

ペンギン愛好家サイト
「ペンギン度チェック」
というものを見つけた。

私のペンギン度数は、73ペンペン。


ペンギングッズ店
「ペンギンギャラリー」

ペンギングッズ収集家は必見。

投稿者 mamiko : 04:37

2004年05月12日

「ペンギンのペンギン」

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高校生の時、書店の洋書コーナーで、
「ペンギンのペンギン」
という絵本を見つけた。

デニス・トラウトという哲学士が文を書き、
トム・カレンバーグというイラストレーターの絵。
特にデニスの経歴は不思議で、
ミネアポリスの劇場の支配人を経て、
食料品店で働きつつクラブでピアノを弾き、
この絵本を書いたときには、
建設会社でコンピュータープログラマーだという。
この日本語版絵本の出版から20年以上が経つ。
いったい今彼は、何をしているのだろう。

谷川俊太郎の訳がなんとも絶妙で、
これは今でも私の一番の愛読書だ。

一番好きなページは本のちょうど中ほどにある。
モノクロのページが多い中、
寝そべっているペンギンの頭から
カラーの吹き出しが出ていて、
小麦畑にペンギンがたたずんでいる。
そこに
「ペンギンは色つきの夢を見る。
くり返し浮かんでくる小麦畑のイメージ」
という文がついている。

その後英語版も買ったが、
出版社が「ペンギンブックス」というところが
気が利いていて嬉しい。

現在販売しているのは文庫版のみで、
これも友人にプレゼントされて持っている。

投稿者 mamiko : 04:30

2004年05月11日

ペンギン大好き

中学の体育祭のとき、
青組の応援合戦でペンギンの役をやった。
張りぼてのクチバシと羽を付け、
当時流行っていたビールのCM音楽に乗り、
ペンギン歩きで踊った。

それがきっかけかどうかはわからないが、
そのころからペンギンのことばかり気になり、
ペンギンのことばかり考えた。
写真集を何冊も手に入れた。
ペンギンの種類が載っている本。
生態がわかる本。
ペンギンが主人公の絵本。
ペンギンのいる動物園や水族館へ
何度も行った。

いつの間にか、
家にはペンギングッズがどんどん溢れた。
自分で買ったり、人にいただいたり。
安いオモチャから高級な舶来品まで、
いろいろある。
ペンギンたちは、
うちの居間のペンギン専用棚に
ひしめき合って並んでいる。
それでも入りきらず、
家のあちこちにペンギンがいる。

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投稿者 mamiko : 04:28

2004年03月22日

目薬

祖母が嬉しそうに私に報告。
テレビでペンギン水族館についての
番組を観たのだそうだ。
私はいつの頃からか、
ペンギンにとても親しみを持っている。
ペンギングッズもかなり収集した。
祖母はそんな孫の影響で、
ペンギンの出てくる番組を
何となく観るようになってしまったのだ。

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長崎のペンギン水族館は
日本一多くの種類が飼育されている。
長寿にかけてはなんと世界一で、
キングペンギンのぎん吉君(写真)は、
飼育期間が39年9ヶ月(2002年没)という
すごい長生きをした。
しかも南氷洋で捕獲されて日本に来たので、
もっと長生きだったかもしれない。
平均寿命が20年なので、その倍である!

「ペンギンがね、白内障なんだって」
長寿のペンギンが多くいるので、
いろいろ老人的な病気も人間並みなのだ。
そう伝える祖母も立派な白内障だ。
「それで、飼育係の人が目薬をさしてあげるのよ」
南極では温暖化の影響でだんだん仲間が
減っているというのに、
日本の長寿ペンギンはぬくぬくと(?)、
目薬をさしてもらっているのだ。
ペンギンは嫌がりもせずに、
飼育係に顔を差し出すようにしていたそうだ。
すごい信頼関係だ。

そして、祖母の話はさらに続く。
「それがね、その目薬が私のと同じだったのよ!!」
嬉しそうにそわそわ話してくれた理由がわかった。
祖母の目薬は2種類あって、
一つさしてから5分間置いて、
またもう一つのをさす。
いつも面倒くさがっているあの目薬だ。

ペンギン爺さんやペンギン婆さんも
そうやって老齢社会を暮らしているのだ。
数十年後、ペンギンと私が向かい合って、
「お互い大変だねぇ」
とか語らう日が来るのかもしれない。

投稿者 mamiko : 03:42

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