2006年08月12日
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」
それからはスープのことばかり考えて暮らした
吉田篤弘 著
暮らしの手帖社/1,890円
吉田篤弘さんから、
またまた新作のご本が届いた。
このお話は「暮らしの手帖」での連載中から
愛読していました。
舞台になっている町がうちの近所のようで、
とても身近に感じます。
連載が始まった頃、
このタイトルがすごく気に入ってしまい、
ちょっと真似っこして
「しばらくは金魚のことばかり」
というタイトルの猫版画を作ったのでした。
投稿者 mamiko : 01:59
2006年08月02日
八月の髪かざり
八月の髪かざり
那須正幹・作 片岡まみこ・絵
佼成出版社/1,470円
私が2ヶ月引きこもって仕事した本が、
今日あたりから書店に並びます。
装丁は浅生ハルミンさん。
せつないのですが、優しい気持ちになるお話。
広島原爆のことは中学のとき習った。
授業で『けっして顔を背けないでください』
というコメント付きのビデオを見たし、
修学旅行の長崎で被爆者のお話も聴いた。
しかしいざ挿絵を描くとなると、
過去のそんな記憶だけではだめでした。
本の中の挿絵は、
悲しいシーンばかりではないのだけれど、
たくさんの資料を集めた。
防空頭巾、竹槍訓練、戦時中の服装、相生橋…
残酷な写真も広島の地図も見た。
被爆者体験談を読み、描いた絵を見た。
一人一人の体験談にいちいち涙ぐみながら。
焼け野原のモノクロ写真を何枚も見ていたら、
きな臭いような気がして息苦しくなった。
気持ちの上ではちょっとだけ
その時代を疑似体験して描きました。
投稿者 mamiko : 06:24
2006年07月12日
緑陰図書
昨年私が表紙や挿絵を描いた児童書
「みつばち」 (くもん出版)が、
今年の緑陰図書(夏休みの本)に選ばれました。
(全国学校図書館協議会選定)
私は小学生のとき、
夏休みにどんな本を読んだっけ?
あんまり読書が好きでなかったです。
本を読むのが遅いから。
「ながいながいペンギンの話」を
延々図書室から借りていた記憶があります。
多分いちいち全部頭の中で
場面を細かく思い浮かべているので、
時間がかかるのではないかと思います。
あと挿絵が気に入らないと読まないし。
…という子供だったので、
必要最小限しか読んでいません。
今でも相変わらず読むのが遅くて、
でも読みたい本はたくさんあったりして、
買ったまま読んでない本がたくさん。
投稿者 mamiko : 19:59
2006年06月27日
「梅づくし」
梅づくし
林弘子 著
バジリコ・1,680円
梅の加工から梅干を使った料理まで、
梅好きな思いがぎゅーっと詰まった一冊。
梅好きとしては、ワクワクする本。
ジャムの瓶詰の脱気の仕方も、
この本で知りました。
この本を参考にして梅加工をもう1品、
梅干の塩を砂糖で作るバージョンに挑戦。
下記は本を写した訳ではありませんが、
だいたいの手順。
「梅の砂糖漬け」
黄色く熟れた梅を洗って拭いてヘタを取り、
白梅酢(去年梅干制作中に出来た梅酢)
又は焼酎を梅の実にまぶす。
梅の25%の砂糖を梅と交互に入れて重石。
空気に触れると表面が痛みやすいので注意。
私はビニール袋に水を入れてしっかり縛り、
念のため二重にしたものを重石にしてます。
梅酢が上がって来たら、赤梅酢を少し加える。
あとは塩の梅干と同じく、赤紫蘇を加えたり、
土用の丑の頃に2日くらい天日干し。
干さないで梅漬けでも良い。
美味しくできると良いな。
投稿者 mamiko : 20:22
2006年04月20日
「猫路地」の版画
表紙の版画の紹介です。
葉っぱの影から猫たちをそおっと覗いています。
裏表紙と背表紙には、黒猫がいて目が合います。
自分の文章に挿絵を5枚つけました。
このような感じです。
投稿者 mamiko : 01:59
2006年04月18日
「猫路地」発売
猫好き作家20名による猫ファンタジー競作集
「猫路地」の発売日です。
私は表紙とエッセイ(挿絵付)で参加。
私の書いた文章が、初めて本に印刷されました。
有名作家の方々の中に、
ちゃっかり紛れこんでおります。
表紙はオレンジ色に白縁です。
この本に私が書いた猫のグリは、
お腹や手足の先が白い茶トラ猫。
偶然にもまるでグリみたいな色の本になり、
なんだか愛おしいです。
猫路地
東雅夫・編
日本出版社・1,400円+税
---目次---
「猫火花」加門七海
「猫ノ湯」長島槙子
「猫眼鏡」谷山浩子
「猫書店」秋里光彦
「花喰い猫」寮美千子
「猫坂」倉阪鬼一郎
「猫寺物語」佐藤弓生
「妙猫」片桐京介
「魔女猫」井辻朱美
「猫のサーカス」菊地秀行
「失猫症候群」片岡まみこ
「猫波」霜島ケイ
「猫闇」吉田知子
「猫女房」天沼春樹
「猫魂」 化野燐
「猫視」梶尾真治
「四方猫」森真沙子
「とりかわりねこ」別役実
「蜜猫」皆川博子
「猫鏡」花輪莞爾
「解説」東雅夫
投稿者 mamiko : 03:39
2006年04月15日
展覧会ハシゴ
昨日は知人の展覧会をハシゴした。
高円寺のギャラリー工へ。
木村藤一「箱入り」展
秋山祐子「ちょこっと布を展示します」展
4/8〜15(本日終了)
このお二人はとても優しい人柄で、
それが作品によく滲み出ているのです。
木村さんの木工作品は、
可愛い動物たちが笛になっていたり、
口や手足が動くようになっていたり、
ブローチやネックレス…。
去年の展覧会では、
猫型の笛ネックレスを手に入れた。
(猫型の笛って珍しいですよね)
今回はタイトル通りの
“箱入り”になる動物を一体購入。
後日届くのが楽しみ。
今回、秋山さんの作品はリネンの刺繍もの。
(他に革や織の作品もあり)
ショルダーバッグやクッションや、
エプロン、ブラウス、ハンカチ……、
チクチクと可愛いステッチがしてある。
この本に載っているものがたくさんあって、
久しぶりに刺繍でもしてみようかという気分に。
「布に描く糸模様」 秋山祐子
文化出版局・¥1,470 (税込)
その後、千駄ケ谷のギャラリー・エフへ。
さかたしげゆき個展「団地生活」
4/10〜21(日曜休廊)
懐かしいようなちょっと淋しいような、
団地の風景と可愛い子供たち。
さかたさんの絵は、構成が素敵。
建物や人物との空間が気持ちいい。
投稿者 mamiko : 22:19
2006年04月12日
猫を創る人
雑誌「猫びより・5月号」(4/12発売)
日本出版社・880円
「猫を創る人」というページに載りました。
コルク人形の猫がメインですが、
他のコルク人形作品も猫版画作品も、
いろいろと紹介されています。
うちの猫コゲもちょっとだけ載りました。
PRESENTSページにて、
コルク猫バックとTシャツの応募プレゼントあり。
取材の日は徹夜明けだった。
目がとろーんとしているのは仕方ないとして、
肌がくすんでいてとても顔色が変。
徹夜明けは無謀だったとかなり反省。
次に取材を受けるときは、
絶対に前夜はちゃんと寝ます!
10時間くらい!
投稿者 mamiko : 00:36
2006年03月24日
「と/to」
と/to
デザインの発想と理由
小泉誠を回し読みする本
小泉誠(著)・浅生ハルミン(イラスト)
TOTO出版・¥1,050
表紙を見たとき、
「と/to」というタイトルだったので、
ハルミンさんが愛猫トちゃんの
絵本を描いたのかと思った。
そうじゃなくてTOTO出版だからなのでした。
小泉誠さんは生活用品、家具・空間・建築など、
生活に関わるいろんなデザインを手掛ける人。
サブタイトルの通り、
この本はクルクル回しながら読む。
ページごとに印刷の方向が違うから。
それが読みやすいかというと、
読みにくいのですが、面白いです。
ハルミンさんの描く女の子と猫のコンビが、
ちょこちょこと本の中を歩き回って、
いろんなデザインを見て感心します。
先日なんとなくいいなと購入したゴミ箱が、
たまたま小泉さんのデザインでした。
段ボール製・各¥788
投稿者 mamiko : 19:27
2006年03月18日
目に気持ちいい装幀2冊
「という、はなし」
吉田篤弘 文・フジモトマサル 絵
筑摩書房 1,470円
吉田篤弘さんとフジモトマサルさんの共著。
「ちくま」で連載していた表紙シリーズ。
読書にまつわる絵物語が24本。
勿論装幀は吉田篤弘さん浩美さん。
(クラフト・エヴィング商會)
この本は、焦げ茶色の古い木製の机で、
珈琲と和菓子をつつきながら
ゆっくり読むのが似合いそう。
「にょっ記」
穂村弘 著 (フジモトマサル 絵)
文藝春秋 1,300円
穂村さんの不思議日記。
読んでいると顔がニヤニヤしてしまうので
外で読むのは危険。
こちらもフジモト氏の一コマ漫画と挿し絵入り。
キャラクターは、
可愛くないところが可愛いヤブイヌ君。
名久井直子さんによる装幀は、
表紙のタイトル文字にひたすら感動。
よくみると数字がたくさん!
横になったり裏返ったり。
投稿者 mamiko : 01:17