日記 猫の足音

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2004年03月27日

和三盆にはまる

先日、讃岐うどんを食べる旅に行った折、
土産物屋で和三盆を購入した。
和三盆とはサトウキビで作った
うんと細かい砂糖の粉を丹念に練って丸め
乾かした和菓子である。
讃岐地方の名物として雑誌に載っていたので、
ちょっと試してみようと思ったのだ。
思ったより高値なので、小さいのを一袋購入。

旅から帰って食べてみると、
口の中でしゅわーっと溶けた。
似たような干菓子は食べたことがある。
しかし、これは別格だった。
うどんだけじゃなかったのね!讃岐地方!

この甘さが癖になってしまった。
気が付けば、買ってきた物は食べてしまい、
すぐに調べて取り寄せていた。
他にも一軒、違うお店にも注文していた。

太るのを気にしつつも食べるこの甘い塊。
こそこそと食べたり、我慢しつつ食べたり。
とにかく魅惑の味。
和三盆....わさんぼん....ああ、ワサンボン。
とんでもない物にはまってしまった。

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投稿者 mamiko : 03:50

2004年03月24日

夜明けのハーメルンの笛吹

私は夜更かしである。
夜行性動物のように夜中に起きていることが多い。
そんな生活で困るのがゴミの日だ。
たいてい寝る前に出す。
就寝時間が早朝と呼ばれる時間だから、
ただ一番乗りに出しているだけかもしれない。
まだ朝日が昇る前に行くときはちょっと恐い。

しかし、いつの頃からだったか、
猫がゴミ捨てに同行するようになった。
うちの猫も近所の飼い猫も野良猫も、
夜中に外に出ている猫たちが次から次からついてくる。
多いときは5匹くらい。

猫たちはゴミを荒らすわけではない。
ついてくるとおやつを貰えるわけでもない。
何のメリットもないはずなのだ。

コゲ(愛猫♀)は一番についてくる。
ぴたっと寄り添うように速度を合わせて。
途中でよその家の垣根に入り
ちょっとだけ近道をするが、
ゴミ捨て場の角でまたひょっこり顔を出す。
他の猫たちも皆、小走りについてくる。
私がゴミを置いている間は、
それぞれ地面に転がったりして待つ。

そして家方向に歩き出すとまた、
皆いっせいにぞろぞろとついてくる。
ゴミが多いときに2往復すると、
やはり猫たちも2往復する。

近所の牛乳会社の倉庫の人は朝が早い。
この光景を見られるとちょっと恥ずかしい。
きっと猫を操るハーメルンの笛吹みたいに
見えると思うから。
中世のヨーロッパだったら、
魔女の疑いがかけられるかもしれない。

でもついてくるのは家の前までで、
家が見えると各自追いかけっこや毛繕いなど、
いつもの行動に戻る。
ようするに猫たちは暇なのだ。

投稿者 mamiko : 03:46

2004年03月20日

トイレに行きたくて探しまわる。
見つけると人が並んでいて、
しばらくしてやっと自分の番になる。
私がトイレに入ってドアを閉めると、
みるみるトイレの壁が無くなり、
広い体育館か、砂漠になってしまう。
白線で囲われたところに私はいるが
周りには人がいたりして慌てる。

これは私が繰り返しよく見る悪夢だ。

母が今、サマルカンドを旅行している。
シルクロードなどで知られる
ウズベキスタンの古都。
母は旅行会社から“大きめの折り畳み傘”を
持ってくるようにと言われたそうだ。
雨の為ではない。
砂漠などで青空トイレをするときの
目隠し壁になるのだそうだ。

それを聞いて、
絶対にそこには行けないと思った。
きっと素敵なところなんだろうけれど。

投稿者 mamiko : 17:31

2004年03月19日

だるまさんたち

今回の招き猫奉納所は
なぜかだるまさんがたくさんいる。

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だるまさんに挟まれた招き猫が
困っていた。

このだるまさんは
なんだかマトリョーシカ風。

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投稿者 mamiko : 17:26

2004年03月18日

こぢんまり招福殿

天気の良い午後、豪徳寺へ行った。
いつでもお寺のどこかを工事している。
招き猫のおかげかお金持ち寺なので、
また豪華なお堂でも
作っているのかもしれない。

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招き猫のお堂・招福殿内はこんな風。
ここは相変わらず、こぢんまり。

投稿者 mamiko : 17:22

2004年02月15日

ドラえもん

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89歳の祖母がドラえもんを買ってきた。
慣れ親しんだ駅前の生活雑貨店が、
閉店するときに買ったそうだ。
陶器製の貯金箱でかなり大きい。
それがいつも食卓にどーんと置いてある。

祖母はドラえもんのマンガを
見たことも読んだこともなかった。
「ドラえもんて何なの?」
「未来から来たロボットで、
ポケットから便利な道具をいろいろ出してくれるのよ」
テレビの放送を一緒に見たが、
いまいち意味がわからなかった様子。
でもあの姿が可愛いと言う。

私は子供の頃夢中で『ドラえもん』を読んだ。
35巻くらいまでは読んだと思う。
一番欲しかったのは「暗記パン」。
皆さんは憶えているだろうか?
形は食パンの6枚切りの1枚くらいなもので、
覚えたいページなんかにペタッと乗せる。
するとパンにそのページがコピーされて、
それを食べると暗記出来ちゃうという優れもの。
勉強が嫌いで食パン好きの私は、
あれが欲しくて欲しくてたまらなかった。

ドラえもんのポケットには、
他にも欲しい物がたくさんあった。
そういえば、閉店した駅前の生活雑貨店にも
いろんなものがあった。
目覚まし時計、鏡、鍋、ポット、熊手、肥料、
スリッパ、釘、合い鍵......。
「ないものはない」というのが、
お店の売り文句だった。

一人暮らしの祖母は、
出かけるときに、寝る前に、
「ドラちゃん頼んだよ!」と、
ドラえもんの頭をぽんっと叩く。
留守番みたいなものらしい。

投稿者 mamiko : 01:27

2004年02月11日

悩み事

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1年近く前から、
猫の他に金魚とドジョウが
アトリエに暮らしている。
金魚を飼うなんて、
まったく考えたことが無かったのに。
ある日突然家の前の電信柱の影に
置き去りにされた汚い水槽を発見。
“捨て金魚”である。
そして私はなぜか
綺麗なガラスの水槽を購入し、
毎日面倒をみたりしているのである。
いつでもヒラヒラ泳いでいて、
なかなか良い。
ドジョウも愛嬌のある顔をしている。

ただ最近の悩みは金魚とドジョウが
どんどん成長していることだ。
ドジョウなんて倍になっている。
水槽や水草などを買いに行く度に、
お店に泳ぐ小さい赤や青の
可愛い熱帯魚たちが気になる。
どうせ飼うなら、あれが良かった...。
世話や置く場所を考えて、
水槽は一つだけと決めているので、
この子達が居なくなったら
小さい綺麗な熱帯魚ちゃんを飼う!と決めた。

ところが数日前
新聞に「28歳の金魚がいる」と載っていて、
ああっ...と溜息をついた。

猫よりずっと長生きじゃないか....。
熱帯魚を飼うのはいつのことか。
そして、大きな金魚はどうも気持ちが悪い。
金魚が大きくならないようにする方法、
誰か知りませんか?

投稿者 mamiko : 01:14

2004年02月05日

招き猫の御利益

大吉のおみくじをもらった数日後、
友人たちを連れて再度訪れた。
ネコババで「大吉」というのもなんなので、
一応50円お賽銭しておいた。

家にずっとあった
招き猫1体を奉納所に納めた。
お疲れ様。

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(写真中央の招き猫)
並べてみたら他の猫達より鼻が大きく、
左右の目の大きさが違ってひどくブスに見えた。
同じ型の素焼きの猫に手描きで彩色しているので、
顔はそのときによって違うのだ。
この日小さめの招き猫を2体購入したら、
今回の猫たちは目が大きくて可愛い。

その日の夜...
疎遠になっていた友人から連絡があり、
猫雑誌の編集部を紹介してくれることになり、
すぐに猫版画の挿絵の仕事をいただく。

そのまた数日後に別の出版社からも連絡があり、
猫版画での仕事を依頼された。

見事に猫関係の仕事ばかり...御利益は本物である。

投稿者 mamiko : 15:51

後ろ姿

奉納所の後ろ側へ回り込むと、
招き猫達の後ろ姿に遭遇。
皆役目を終えた猫達である。
後ろ姿もどことなく凛々しい。

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それにしても招き猫発祥地は
全国のいたるところにある。
発祥といっても真似して
この姿を作った所が多いのだろうが、
猫が「おいでおいで」すると
福が来るだなんて、
なんてステキなのだろう。

投稿者 mamiko : 00:23

2004年02月04日

おみくじ

お堂の小さい窓を開け100円をお賽銭した。
そしてふと、隣の窓を開けてみたら
赤いおみくじ販売機があって、
その取り出し口におみくじが一つ...。

おみくじの代金は100円。
今100円お賽銭したし、
いいよね...とそれを“ネコババ”して開ける。

「大吉」
「このみくじにあたる人は、よろづつつまやかにして、
人を大切にして仕事に勉強すれば、家内幸せきわめてよろし」
「のぞみごとかなう」
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その頃ずっと仕事がなくて落ち込んでいた私は、
なんだかとてもご機嫌になった。
招き猫がくれた「大吉」は、
いかにも良いことがありそうだ。

投稿者 mamiko : 04:17

招き猫奉納所

招福殿を覗くと、
ひっそりと巨大な招き猫が左右に1体ずつ置かれ、
祭壇にも大小様々な招き猫たちが並んでいる。
壁に古そうな招き猫画も見える。

お堂の脇には招き猫の奉納所がある。
役目を終えたいろんな大きさの招き猫たちが並んでいる。
割れてしまい、紙に包まれた招き猫や、
たまに豪徳寺生まれではない招き猫も。

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投稿者 mamiko : 04:16

2004年02月03日

招き猫の絵馬

お堂への門をくぐると、
左横にはお地蔵様が一人、
右横に井戸と招き猫柄の絵馬の吊し場がある。

「クロの病気が治りますように」、
「たくさんの可愛い猫達と出会えますように」、
絵馬いっぱいに飼い猫の名前がズラズラ並んで、
10匹くらいのお願い事が書かれているものもある。
受験合格祈願もあるが、猫関係のお願い事が多く微笑ましい。

しかしある恋愛祈願の絵馬は、
相手の男性の名前が消して書き直してあった。
それにはお釈迦様も
さぞビックリされたことだろう。

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投稿者 mamiko : 04:15

豪徳寺招福殿

うちの近所の豪徳寺は、招き猫の発祥の地である。

他にも発祥の地というのはいくつもあるが、
幼い頃から慣れ親しんだ地元だということもあり、
ここの云われも
招き猫の風貌も可愛らしくて好きだ。
素焼きの真っ白猫に
金の鈴付きの赤い首紐が描かれている。

豪徳寺の招き猫の由来
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昔、豪徳寺は貧しいお寺であったそうです。
和尚さんがある日、
我が子のように愛していた猫に
「私の恩がわかるならば、何か果報を将来せよ」
と言い聞かせました。

その後のある夏、
鷹狩の帰りという56騎もの武士が門前の
猫に招かれた様が不審であったと
寺に訪ね入り休息を所望して来ました。
和尚が渋茶などを差し出していると、
天が忽ち曇り夕立になったとのことです。

武士は喜び、豪徳寺を菩提所とされました。
この武士が江州彦根の城主・井伊掃部頭直孝であり、
井伊家の菩提所とされたのです。
豪徳寺は一名『猫寺』とも呼ばれたそうです。
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住宅街の中にあるお寺の敷地はなかなか広い。
本堂を覗くと、金色の飾りがたくさん垂れ下がり
ものすごくギラギラしている。
それに比べて招き猫の招福殿は、
こぢんまりとした小さなお堂だ。
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投稿者 mamiko : 04:14

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